福井県内における2023年1月から5ヵ月間の男子尿道炎症例の調査(Mycoplasma genitaliumの検査を含めて)
1 大山クリニック
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2023年1月から5月までの5ヵ月間の非クラミジア非淋菌性尿道炎の原因菌の1つと考えられるMycoplasma genitaliumを含め、男子尿道炎の発生状況を調べた。尿道炎患者総数は223人で、淋菌性尿道炎が38人、クラミジア性尿道炎が96人、非クラミジア非淋菌性尿道炎が89人だった。M. genitaliumの検査は16人に施行され6名が陽性であった。非クラミジア非淋菌性尿道炎の感染経路は非CSWが43%、CSWが28%であり、全尿道炎での傾向と変わりなかった。M. genitalium検査は保険適用上、尿道炎初期治療失敗例に対して実施されることが多いことから、非クラミジア非淋菌性尿道炎症例の15%に実施されたに過ぎなかった。M. genitalium尿道炎に対して、診療開始早期からより適切な治療を実施するためには、初診時からPCR検査が実施できるような保険適用の拡充が期待される。
Key words: Mycoplasma genitalium; nonchlamydial nongonococcal urethritis; PCR testing; insurance coverage; infection route
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